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しいこさんちの、古民家生活 

江戸後期に建てられた古民家のリノベーションから日常の記録的ブログ

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たまたまが点になり線で繋がり円になり縁になった

こっち(右側)で食事をしてたのよ。
そしてこの廊下は飛び越えていたんじゃないかしら。

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そう教えてくれたのは、昨日東京からお越し下さった田辺さんご姉弟。
こちらの書籍を書かれた田邊幸雄さんの息子さんと娘さんなのですが、私親子ほど年の離れた方。

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この古民家を買ったのは、たまたまチラシが入っていて、たまたま近くだったから。
後先考えず勢いで買ったけど(^^ゞ

そして購入が決まり引き渡し日、持ち主さんのご親族と初めて会って、
たまたま村上しいこの作品を気に入って読んで下さっていることが分かり、
たまたま亡くなられたお父様が文学好き。

蔵にあった書物類は処分せずに残しておいて欲しいとお願いしていたここともあり、
そこから全ても運び出すと出てきたのは古い雑誌や写真、そしてたくさんの手紙類。

元の持ち主さん関係は名前で分かったのだけど、送り主も受け取りも名字が違う方がたくさんいらして、
誰だろうと思うお手紙が山ほどありました。
田邊幸雄さんだけは、元の持ち主さんと親戚関係になることが分かったので連絡を取ってもらい、
今回ようやくお目にかかることが叶ったというわけです。



こちらが我が家と田辺さんを繋げてくれたお手紙。

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田辺さんという方を知ることができたそのあとです。
お姉さんの田辺佐保子さんはロシア文学の翻訳を出版されているではありませんか。
そして編集担当者がなんと! 私と同じだと言うことが分かりこんな偶然があるなんてビックリです。
当時まだ新人編集者だった津久井惠さんと仕事をした佐保子さんと、
編集長になられてからデビュー作の「かめみちのおまかせ自由研究」で一緒に作品を作った村上しいこ。
鳥肌が立つとはこういうことを言うんだなあ。

そしてドイツ文学を専攻されていた田辺秀樹さんはモーツァルトの関する書籍を多数刊行し、
ピアノコンサートをされています。

なにがなんだかといいましょうか、改めて思うのは、
うちがこの家を買ってよかったんやろか(^0^;)
元の持ち主さんもそうだけど、親戚みなさんの家系が凄すぎて…。


たくさん出てきた田邊幸雄さんのお手紙は、秀樹さんも佐保子さんも知らなかったので、
行くべき場所、見て欲しかった方に見てもらえて喜んでくれたと思います。
どなたか分からなかったお名前は、秀樹さんと佐保子さんがご存じの方ばかりでした。



この家のこと、ここで過ごした日々のこと、戦前戦後のこと、短い時間だったけど、
たくさんのことを話して下さいました。
これを縁に、今後もお付き合いしいきましょうと約束もしました。




佐保子さんが庭の一角を指さし、「あそこの家族全員が入れる防空壕があったのよ」
と、教えて下さいました。

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世間は、広いようで狭いのかもしれません。
それと同時に、平和な世の中が続くことの大切さもヒシヒシと感じました。
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